アメリカの写真集

今回の本紹介はアメリカを写した本+1です。アイキャッチ画像はphotoAC から。

最初の本は写真集です。スティーブン・ショア という写真家が1973年から1981年にかけて北米の各地を旅して撮影した「Uncommon Places」という写真集です。私はカメラが趣味でもないし、写真集を集めているわけでもないのですが、どういうわけかこの写真集は長い間欲しいが続いている本でした。昨年末に家族から誕生日のプレゼントとして贈ってもらいました。

Uncommon Placesというタイトルの響きと、そこから生み出される印象のようなものに惹かれていたのだと思いますが、実際に手に取って見るとその印象通りでした。北米の様々な街、大都会ではなく田舎っぽい街にある「ありふれた特別な場所」。ノスタルジーというのと少し違う気がしますが、広大な北米大陸の様々な街を形作っている人々の存在が、人々が写っていない街角から感じられる。私にとってはそんな写真集です。

次の一冊は写真と文の本です。

昨年亡くなってしまいましたが俳優のロバート・レッドフォードが、映画「明日に向って撃て!」で自身が演じた無法者に興味を持ち、当時彼らが跋扈していた無法者街道(Outlaw Trail)を、1975年に馬で旅した記録と、旅の中で出会った人々との対話の記録です。1975年当時はまだ無法者たちと実際に会ったことがある人がいたんですね。すでに絶版ですが古書はそれなりに出回っているようです。

無法者時代の写真や、その時代に行われていたこと(無法者側も無法者でない市民側も)を書いた文章、そして1975年当時の写真。無法者たちの時代と現代的な企業による土地の濫用との両方を目にしながらの旅の記録です。無法者の時代って19世紀なんですよね。ありえないような乱暴なことがつい最近まで普通だったんですねアメリカでは。日本だったら戦国時代まで遡らないとありえないような乱暴さです。

最後はアメリカついで(^^)で、とってもアメリカだなという本です。

ルーツ」という小説で有名な作家であるアレックス・ヘイリーが主として1960年代にPlayboy誌上で行ったインタビューを集めた本です。インタビュー相手は主として黒人の人たち。まだまだ人種差別がまかり通っていた時代に、それらと戦っている人達の大変に貴重なインタビュー集です。残念ながら絶版しています。アメリカの現代史、特にアメリカの公民権運動などに興味がある人にはとっても刺さると思います。

キング牧師(マーティン・ルーサー・キングJr.)がインタビューを受けたのが1965年、39歳で暗殺されてしまったのが1968年。39歳かぁ。その他も宿命的なパワーを持っている人々へのインタビューなのでグサグサときます。

今回は、私たちの世代にとってみると初めての経験である混沌とした世界情勢の、その中心でぐるぐると回転し続けているアメリカを異なる視点から切り取った本の紹介回になりました。

続く。

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この記事を書いた人

弊社代表取締役です
18才からプログラミングを仕事にしてきました
紙の本と歩くことが好きです

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