今日は私が人にオススメすることがあまりないビジネス書の話をしたいと思います。

クレイトン・クリステンセン著の「イノベーションのジレンマ ー 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」(The Innovator’s Dilemma: When New Technologies Cause Great Firms to Fail)です。

この本は10年以上前に読んだものですが、今でもそれを読んだ時のちょっとした興奮は覚えています。何かわからなかったことを、あっそういうことなのだと納得できたときの興奮でしょうか。

内容はそのサブタイトルである「技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」がそのものを表していると思いますが

  • なぜ優良で優れたものを持っている企業、または製品が、一見対抗しうるものとは思われなかった企業や製品に駆逐されていってしまうようなことが起きるのか

ということを実例や分析に基づいて理論的に述べていったものです。

ニュアンスは少し違うのかもしれませんが、日常的に “悪貨は良貨を駆逐する” という表現で済ましてしまうような事象に対して理論的な裏付けを与えてくれた書だと私は受け取りました。

ここで述べられていることは巨大企業の話しなのですが、私達のような小さな会社にとっても無縁ではないと感じています。

日常の仕事でも割と頻繁に小さなジレンマに向き合います。何か2つ以上の選択肢があるような判断ポイント、わかりやすい例だとプログラミング言語に何を使うか、フレームワークは何を選択すべきかなどなどです。多くの場合それまでの経験や実績に基づいて既知なものを選択してしまいがちですし、その時点での判断は間違ったものではなく、予測できたそれなりの結果も出ます。

その選択が近い将来に先細りになり、早い時期に技術的な負債となってしまうということも多く経験しています。また、その時点では不安定だったり広く受け入れられることはないだろうというものが、太い幹に育っていってしまうということも多く経験してきました。

保守的な判断を行いがちな現状を、どうしたら持続的に成長していくことができる状態にしていくことができるのか、そのためには破壊していくプロセスを日常の中に取り入れていかなければならないという思いと、最近保守的な判断をしがちな自分とのジレンマ(ではないですね^^;)を抱えたまま、ズンズンやってくる年の瀬に気ばかりが焦ります。

一緒に悩んで成長していきたい人を、いつでも募集中です。