不定期に私が影響を受け、この仕事を続ける意欲の源泉ともなっている書籍や文書についての書いていきたいと思います。

最初の書籍はハワード・ラインゴールド著の「思考のための道具:知性を拡張するためのテクノロジー その歴史と未来」(Howard Rheingold, Tools for Thought: The History and Future of Mind-Expanding Technology)です。

簡単な開設を引用してみます。

コンピュータの“開祖”たちから、J.C.R.リックライダー、ダグラス・エンゲルバート、ロバート・テイラー、アラン・ケイといった“パイオニア”たちを経て、その後の“インフォノート”たちまでを、ハワード・ラインゴールドは独特の魅力的なスタイルで語る。19世紀の数学から現代のコンピュータ科学までの進歩をじっくりとたどりつつ、その時々の天才や一匹狼、奇人変人、夢想家たちのエピソードが本人の言葉で紹介される。

コンピュータの黎明期からパーソナルコンピュータ、インターネット、WEBの元になるものたちを生み出すために格闘した人たちの歴史書です。

オジリナルが出版されたのが 1985 年ですから、もう30年以上前ですね。リンクで紹介しているのは、当時の状況や登場にている人の中で存命していた人へのインタビューなどが追加された改訂版です。それでも2006年ですからもう10年以上前です。

生まれた時からインターネットが身近にある今の世代の人たちから見れば大昔の話しですが、私にとっては今でも古びないバイブルと言ってもいい書籍です。

今のコンピュータの動作と同じ原理で動作するコンピュータが始めて世界に登場したのが1940年代、軍事目的や国家運営のための計算を人間よりも高速に行うことだけのための道具として世界のごく一部の極々限られた人たちの前に登場しました。

この本を読むと、その黎明期から「コンピュータ」というものを、この本の中心テーマでもある

  • 心の増幅装置(Mind Amplifier)

になるのではないかと夢想して、その実現のために人生をかけた人たちがいることがわかります。

私がいつか作りたいと思っているもの、欲しいと思っているものも、心の増幅装置となるようなソフトウェアであり、コンピュータです。

登場人物の一人であるアラン・ケイが語っている「子供たちが今の大人よりももっとうまくものを考えられるように成長するため」の機械としてのコンピュータやソフトウェアはまだできていない、全ての人が心の増幅装置として使うことができるコンピュータもまだできていない。インターネットやコンピュータはビジネスパーソンや人々の欲望の方向には急激に進行しているけれども。。。

心の増幅装置ができる前に、心の代替を行ってくれるような人口知能がまさに自身で進化していってしまい、夢想家たちが考えたような世界ではなく、マトリックス、ターミネーター、ハイペリオンが描くようなディストピアの訪れも現実的に想像できるような時代がやってきてしまっています。

私自身も会社を続けていく日常のなかに埋没してしまい、時々我に返ると自分が何をやりたかったのかを考えない日が続いていることに気が付きます。原点を忘れないためにも時々読み返して新鮮な気持ちを保とうと思います。

小さな会社でも「考える」「何かをする」ことに制約はありません。する何かによってはお金と相談ですが(^^;)。

考えて作ることを一緒にできる人はいつでも募集中です。